北欧食器『RIEMIKS』Blog

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貫入とは。

 

貫入とは。


今回は少しまじめに陶器のお勉強。
貫入についてのご質問を頂くことがたまにあります。


説明させて頂くにあたって、
よりわかって頂けるよう、私なりに勉強してみました。


簡単にですが、『貫入』について説明しておきます。


貫入(かんにゅう)とは、
釉層に入っている細かいヒビ状のもの。


当ショップで瞬く間に売れてしまった
KronjydenのCordialシリーズのピンクプレート。
これにも貫入が入っていました。


貫入
陶器、陶磁器、土器などは、
焼成後、冷えていくにつれ多少収縮します。
貫入はこの収縮の時に、
素地と釉薬の収縮率に差があるために起こる現象です。


収縮する際に、
釉薬の層が素地の収縮に引っ張られるのです。


そして、釉薬にヒビが入ったような模様がつき、
このまま固まってしまうのです。


この貫入ですが、
キメの荒い土のものや、
釉薬が薄い場合によく見られるようで、
日本の作家さんによっては、
作品にわざと貫入をいれることもあるくらいです。
ヒビとは違いますので、
お間違いなく。


ちなみに、洋食器においては、
貫入はあまり好まれていません。
洋食器は大抵が磁器で、
つるっとしていて、
見た目も繊細な絵柄が入ったものなどが多いからでしょうね。


さらに貫入には、2種類あります。
・直接貫入(窯出し直後、窯出し後冷ました際の貫入)
・経年貫入(時間を経て自然と発生する貫入)


直接貫入は、窯出し後すぐ発生する貫入。
一方、経年貫入とは、
時間が経って現れる貫入。
これは、厄介ですね。


素地にわずかな吸水性があり、
気孔を有する陶磁器系のものは、
時が経つに連れ、
空気中の水蒸気と反応し、
素地が少しずつ膨張します(水和膨張)。


それに反して釉薬はガラス質。
水和膨張はおきないので、
素地と釉薬との間にズレがおきて、
貫入が発生してしまうというわけです。
これが経年貫入。


使わずに大切にしまっておいても、
ある日見たらあれ?貫入が….なんてこともあるのは事実です。


現在では、技術の進歩により、
貫入があまりはいらない陶磁器、半磁器が増えています。


しかし、当ショップで扱っているヴィンテージの食器などには、
貫入がはいっているものもあります。
貫入は、チョット….
という方もいらっしゃるかもしれませんが、
貫入がある食器もまた、
長年大切に使われたヴィンテージの味。
独特の風合い。


それもまた、ヴィンテージ食器ならではのものとして、
大切に大切に使って頂けると嬉しいです。


ちなみに、、、貫入とヒビの違いは、
簡単にいえば、手で表面をなでるように触ってみて、
引っかかりがあるようなら、
それは「ヒビ」です。


貫入は釉薬の内側にできるので、
引っかかりなどはありません。

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